白血病と女王蜂

母が白血病になりました。家族と、旦那と、猫ズと私。

毎日お見舞いに行くこと、食べられるもの

母の入院する病院は県立の大きながんセンター。

実家から車で15分。私の家からも車で15分。

面会時間は20時まで。

平日、仕事から帰って18:30、猫にご飯をあげて18:45には家を出れば19時には病院に着いて、1時間は一緒にいられる。土日は仕事が休みなので、昼間から5時間でも6時間でも一緒にいた。

そのスケジュールを12月から毎日続けている。

 

そして、毎日同じ時間に行くのに、面会者名を記入したりする受付にいる警備員が甲高い声で「こちらに名前を書いてくださーい!」と叫ぶのが物凄く感に触る。甲高い声が嫌なのか、毎日来てる人の顔くらい覚えて違う声かけできねーのかよと思うから嫌なのか(たぶん両方)、受付に行くのが毎日気が滅入る。

 

造血幹細胞科の病棟に入るときはインターホンで二親等以内と名乗り、二重の自動ドアの中で外着を脱ぎロッカーにしまう。手を洗って手指のアルコール除菌をし、やっと病棟の中へ。

 

無菌状態に保つ空調が整えられているので、見舞いの人間がカッパみたいの着てシャワーキャップみたいの被って..という必要はない。

10年前に白血病の友人を見舞った板橋の病院では、ベッドをビニールで囲んでいたっけ。

 

重篤な患者が発生するごとに部屋を移ったりしたので病室は何度か変わったが、移植の前の時期は1人部屋が多かった。

1人部屋と2人部屋のふたつしかないけれど。

 

「きたよー」と言いながら部屋に入ると私より少し早く到着している父がベッド脇のテレビ兼モニターでその日の血液検査の結果などを見ている。

母は弱々しいながらも微笑んで迎えてくれる。

 

常に食欲はないのだけれど、病院食を少しも受け付けられなくなってしまった母に、冷凍食品を試行錯誤して買ってある。ストックしてある冷凍食品を選んでもらって準備して、3分の1も食べられない姿に切なくなるのを隠して談笑し、あっという間に20時になる。

体調がいい時はこの流れの繰り返しの日々だ。

今までに二度、感染症による吐き気と熱に苦しんでいるところに出くわし、肩で息する姿が本当にかわいそうで代わってあげたくて、何も出来ない自分が情けなくて、泣いた。

 

食事について触れておくと、「必ず熱を通す」「作ったあとすぐ密封されている」という条件を満たすとなるとどうしてと冷凍食品になってしまう。

ニチレイのスパゲティかお好み焼き、あとはセブン&アイ・ホールディングスの冷凍食品の方が箸が進むものが多かった。特にセブンのたこ焼き。あとはセブンの今川焼き大学芋なんかもよく買った。

それでも常に全然食べないのだが。母いわく、「気持ち悪すぎて食べられないとかではないのだけれど、どうしてもたくさんは食べる気にならない」のだそう。

栄養を点滴で入れていても12月の1ヶ月で6キロ痩せてしまったけれど、

1月以降はそこまで痩せなかったので、155cm49〜50kgくらいをキープしている。

 

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